ガンバ社長は「逆転のPL」球児 優勝へ「諦めるな」

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金子智彦
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 ガンバ新社長は「逆転のPL」球児――。サッカーJ1ガ大阪の経営トップに就任した小野忠史氏(58)は、甲子園の土を2度踏んだ野球エリートだ。畑は違えど、Jリーグの西の雄に「再びの黄金期を」と鼻息は荒い。コロナ禍で波乱の船出も、野球で培った精神力で乗りきる構えだ。合言葉は「ネバーギブアップ」。

 「コロナ対策の日々で、試合を迎える緊張感を味わえていないので」。5月上旬、そう言って残念がった。

 4月14日付で副社長から昇任したが、リーグ戦は新型コロナウイルスの影響で延期が続く。入場料やスポンサー収入など、クラブ経営を支える屋台骨へのダメージを最小限に抑えようと知恵を絞る毎日を送る。

 ただ、表情は明るい。若手職員から積極的にアイデアを募り、「目標に向かって準備、分析し、達成するために何をすべきか。スポーツも仕事も一緒やで」と発破をかける。その言葉は、自身の野球人、その後の営業マン時代の実体験に裏打ちされたものだ。

 大阪府河内長野市出身で、小3から野球を始めた。中3の夏、PL学園(大阪)が第58回全国高校野球選手権大会で準優勝と躍進した。父の勧めもあり、入学を決意した。

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 2年夏に迎えた1978年の…

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