ブラジル大統領支持者らを捜査 フェイクニュース関与か

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サンパウロ=岡田玄
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 南米ブラジルの警察は27日、ボルソナーロ大統領の支持者のブロガーらがフェイクニュースを流したり、裁判所を威嚇したりした疑いがあるとして、捜査を始めた。現地メディアによると、有力支持者の関係先など29カ所が一斉に家宅捜索された。ボルソナーロ氏は表現の自由の侵害だと批判しており、28日には「もう限界だ。私の手には民主主義の武器がある」と反発した。

 捜査対象となっているのは、「憎悪の司令室」と呼ばれるグループ。ボルソナーロ氏の息子らも関与しているとされる。ブロガーのほか、ショッピングセンターやスポーツジムの経営者らも家宅捜索を受けており、経営者らがフェイクニュースサイトに資金提供していた疑いもある。

 フェイクニュースの具体的な内容は明らかになっていない。ただ、このブロガーらは、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、外出自粛を呼びかけているサンパウロ州知事について「独裁者だ! 店を閉めさせ、携帯を監視し、外出すれば逮捕する。足りないのは死刑だけだ」などと投稿。メディアや知事が中国共産党の影響下にあり、新型コロナ世界保健機関(WHO)による陰謀だとにおわせるツイートもしていた。また、外出自粛に反対するボルソナーロ氏と対立をした最高裁判事も侮辱する発言をしている。

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 ボルソナーロ氏は27日夜…

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