川崎殺傷から1年 スクールバス待ち犠牲の児童ら悼む

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林瞬 岩本修弥
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 川崎市多摩区の路上で私立カリタス小学校の児童らが男=直後に自殺=に襲われ、6年生の栗林華子さん(当時11)と、保護者で外務省職員の小山(おやま)智史さん(同39)が死亡し、18人が重軽傷を負った事件は、28日で発生から1年が経った。この日は現場に花を手向けて2人を悼む人の姿があった。

 スクールバスを待つ児童らが襲われたJR登戸駅近くの現場では、事件発生時刻と同じ午前7時40分ごろ、学校関係者が訪れ、花束を手向けた。

 近所に住む50代の女性は夫と一緒に手を合わせた。娘がカリタス小に在校中、現場のバス停を使っていたという。「遺族のことを思うと本当にいたたまれない。少しでも心穏やかに過ごせることを祈っている」と声を震わせた。

 東京都内の小学校に勤務する教員の石黒重信さん(54)も立ち寄り、手を合わせた。「学校職員だけでは安全を守りきれないと痛感した。保護者や地域の人と協力していきたい」

 カリタス小では同日午前、追悼のミサが開かれ、祭壇には全校児童645人がメッセージを寄せて作られた「祈りの花束」が置かれた。新型コロナウイルスの影響で、児童や生徒はオンラインで参加した。

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 倭文(しとり)覚(さとる)…

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