愛知)電通マンから大学教員 厳しい現状、奮闘記出版

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鈴木裕
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 企業人から大学教員になって見えてきたのは、大学の危機だった――。雑務に追われ、研究や論文執筆もままならない大学の専任教員が直面している現状と、その処方箋(せん)を、大手広告会社から転身し、名古屋外国語大(日進市)で准教授を8年務めた横山陽二さん(52)=現在は東海学園大客員教授=が本にまとめた。

 横山さんが4月に出した「企業人から大学教員になりたいあなたへ 元電通マンの大学奮闘記」。「大学教員に関心を持つ企業人は多く、よく相談を受ける。この本はハウツーではなく、大学の専任教員の厳しい現状を知ってもらうことをめざした」と話す。

 横山さんが、課題に挙げるのは教員の忙しさ。講義の準備に加え、入試や学生募集、オープンキャンパスなどの行事、学生たちのキャリア相談など、雑務のために研究や論文執筆の時間を確保できない専任教員は多いという。

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