北海道で感染「第2波」なぜ起きた 札幌医大教授が分析

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聞き手・片山健志 戸田拓
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 道内の新型コロナウイルスの感染者数と死者数の推移や、二つの関係から何が見えるか――。札幌医科大学の横田伸一教授(微生物学)に読み解いてもらった。

 死者が増えてきた最大の理由は、高齢の感染者が増えたことにある。感染者数でみれば、80~90代は60~70代に比べて少ないが、死者数ではかなりの人数にのぼる。病院や高齢者施設ではかなり大きなクラスター(感染者集団)が発生し、その連鎖も起きた。リスクの高い人が圧倒的に多いところでクラスターが発生したことで、死者の増加に拍車がかかった。

 これらの施設では、外来診療を休む、面会を制限するなど、相応の対策を取っていながらウイルスが入り込んでしまった。それだけ市中感染が気づかないうちに進んでいて、しかも一気に広がったということだ。時期的には、道独自の緊急事態宣言が3月19日に解除されてまもなく年度末となり、人の移動が増えて海外や本州から持ち込まれ、第2波につながったと考えられる。ただ、第1波は制圧しているので、「手を緩めたから再燃した」という批判はあたらない。

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