第7回年俸120円 2万倍のスポンサー料絶ち、夢のゴールへ

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吉田純哉
【動画】「いまできること The Athletes」 サッカーJ3・安彦考真=本人提供

いまできること⑦

新型コロナウイルスの感染拡大で、スポーツの大会、試合が軒並み中止、延期になっている。練習すら制限される中、できることを模索する選手たちの「いま」をオンライン取材などを通じ、紹介する。

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 金はなくても、プロ初ゴールの夢がある。年俸120円Jリーガーは、新型コロナウイルスの猛威にもどこ吹く風だ。J3は開幕していないが、YS横浜のFW安彦(あびこ)考真(たかまさ)(42)は「大丈夫。全く不安はない」と言い切る。「思考は自粛しなくていい」と、ひたすらJ3最年長ゴールを夢想する日々を送る。

 プロ2年目の昨季、開幕戦でジーコ(鹿島)を超える41歳1カ月9日で「Jリーグ最年長デビュー」を果たした。高校3年でブラジルに留学したが、プロデビューできず。Jクラブのテストも受からずに、通訳などとして働いてきた。39歳で一念発起し、再びプロをめざした変わり種だ。

 足のけがもあり、昨季はスーパーサブとして8試合計71分の出場に終わった。契約更改の席では「期待に応えられていない。10分の1に減らしてください」と年俸12円を申し出たが、ピッチ外での貢献を評価されて、現状維持となった。

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 ただ、3年目で退路は断った…

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