「規格外のサイズ感」工房になった造船倉庫 芸術家支援

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川本裕司
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 倉庫だった建物を改修しアーティスト用にアトリエとして安価で貸す支援事業を、大阪市住之江区の不動産会社・千島土地が始めた。入居者の募集を20日に締め切り、6月中旬から最多で計13人と契約する。新型コロナウイルスの感染拡大で展覧会は軒並み延期や中止となる中、苦境にある若手アーティストを応援する取り組みとなっている。

 「スーパースタジオ北加賀屋」と名づけられた建物は敷地面積650平方メートル。同区北加賀屋5丁目に造船会社の倉庫として51年前に建てられた。事務所として使っていたディスプレー関連会社が一昨年に退去した後、アートによる街づくりを十数年前から進める千島土地が大規模な作品も可能なアトリエとして企画、改修した。同社では、長屋などをアトリエとして貸した例があるが、大きな倉庫跡を扱うのは初めてという。

 1、2階にある約25平方メートルの個室9部屋と、天上高6メートルで広さ約50平方メートルの作業場4区画を、それぞれ月3万円(税込み)で貸し出す。住居は別にする必要があるが、制作時の音や塗料のにおいに気を使うことなく、いつでも利用できる。

 関西で活躍するアーティスト3人が2月から先行して使う。彫刻やパフォーマンスを手がける前田耕平さん(28)は「規格外のサイズ感」と歓迎。画家の野原万里絵さん(32)も「1人で作業するよりも刺激になる」、映像作家林勇気さん(43)は「おもしろいことができそう」と話す。

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