技能実習や留学、ベトナムの若者守れ 立ち上がる日本人

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ハノイ=宋光祐
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 ベトナムから日本に行く外国人技能実習生や留学生を悪質な仲介業者から守ろうと、ハノイ在住の日本人たちが新たなグループをつくった。ベトナムでは実習生に対する法外な手数料請求といった業者の不正で日本に行く若者の借金が常態化しており、草の根の取り組みで改善を目指す。

 グループの名は「越日希望の轍(わだち)プロジェクト」(IEVJ)。社会貢献に取り組むことを条件にベトナムで実質的にNGOとして活動できる「社会企業」として、3月19日にハノイに設立された。5月からは専用のフェイスブックページを通じて、本格的に始動。実習生や留学生として日本に行くことを希望するベトナム人から、トラブルの無料相談を受けている。

 IEVJの代表を務める伏原宏太さん(49)は1993年4月、ハノイ総合大学のベトナム語学科に2年間留学した。それ以来、仕事を通じてベトナムとかかわりを持ち続けてきた。2008年に日本で法科大学院を卒業した後は、就職した法律事務所の社員としてハノイに赴任。ハノイ法科大学の正規課程でベトナムの法律を学んだ後、国の弁護士養成課程も修了した。国籍の条件があるためベトナムで弁護士になることはできないが、今は独立して法律の知識を生かしたコンサルタント会社を経営している。

 「在日ベトナム人の間で失踪…

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