兵庫)震災の街に元気くれた、王子動物園のパンダ帰国へ

有料記事

足立優心
[PR]

 神戸市灘区の市立王子動物園で約20年愛されてきたジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」(メス、24歳)が近く中国に帰国する。同園の入り口ゲートや阪急王子公園駅にもイラストがあしらわれるなど、パンダは園のシンボル的存在だったが、新しいパンダが来園する見通しは立っておらず、帰国後は県内では当面パンダを見られなくなる。

 王子動物園によると、タンタンは2000年7月にオスの「コウコウ(興興)」と共に来園した。愛称は一般公募され、阪神・淡路大震災からの復興の願いを込めたコウコウと、21世紀の幕開けの意味で、地平線上に太陽が現れる夜明けを意味する「旦」を使ってタンタンと名付けられた。

 タンタンは03年以降、7年間人工授精を行ったが、07年に死産を経験。08年には出産した赤ちゃんが生後4日目で死ぬなど、子どもを育てることが出来なかった。初代コウコウは繁殖に不向きとされ、02年に2代目コウコウ(10年に死亡)と交換された。

ここから続き

 タンタンが来園した00年は…

この記事は有料記事です。残り652文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら