アフガン、武力衝突の危機は回避 対立両者に米国が圧力

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バンコク=乗京真知
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 昨年9月のアフガニスタン大統領選の結果を巡り、ガニ大統領の再選を対立候補のアブドラ元行政長官が認めず政治が混迷していた問題で、両氏は17日、閣僚ポストを半分ずつ分け合って組閣することで合意した。大統領府などによると、アブドラ氏がガニ氏を大統領と認める一方、自らは反政府勢力タリバーンとの和解を担う評議会トップに就く。

 米国がアフガン政府への支援凍結を表明して圧力をかけ、両者に合意を求めていた。仲裁にあたったカリルザード米特使はツイッターで「新政権と連携したい」と歓迎しつつ、「両者は(政治停滞を招いた)過ちを繰り返すべきではない」と改めて歩み寄りを促した。両陣営の武力衝突といった当面の危機は回避されたが、今回の合意でもガニ氏とアブドラ氏の対立は解消されておらず、閣僚の人選などで混乱は続きそうだ。

 大統領選を巡っては選挙管理委員会が今年2月、最大民族パシュトゥン系のガニ氏の再選を発表したが、2番目に多い民族タジク系の支持を集めるアブドラ氏が「集計に不正がある」と反発。両氏がそれぞれ大統領就任式を開き、組閣できない事態が続いていた。

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 両氏は2014年の前回選で…

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