福岡県内の一部の小中学校や高校で18日、分散登校が始まった。他の学校もおおむね今週中に分散登校を始める予定だ。

 新宮町立新宮東中学校では、3年生123人が時間をずらしてクラスごとに登校。体育館で間隔を空けて座り、感染を防ぐ生活スタイルやオンライン授業について学んだ。

 合言葉は「離れていても心はつながる」。紙の配布や回収は生徒同士で手渡しせず、教員が生徒の席を回った。生徒が理解したかどうかを確かめる際、堀川隆司教諭は「大丈夫だったら深くうなずいてください」と言い、生徒は黙ったまま大きく首を縦に振った。生徒が使ったタブレット端末や机も、終了後に教員が丁寧に消毒液で拭き上げた。

 井上心春さん(14)は「友達と全然会えなかったので、会えてうれしい」と笑顔。「久しぶりに笑った」と話す生徒もいた。

 同校は今週から同時双方向型のオンライン授業を始める。端末や通信環境のない生徒には学校の機材を貸し出し、全生徒が参加できる態勢を整えつつある。6月に全面再開した後も校内で取り組む予定だ。折居邦成校長は「子どもたちが元気な表情を見せてくれて、元気をもらった。いつ再休校になっても対応できるよう、オンラインの技量を高めて、生徒と一緒に授業を作っていきたい」と話した。(渡辺純子)