国境開放へ動き出した欧州 迫る夏、バカンス需要の重み

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野島淳=ベルリン 青田秀樹 ウィーン=吉武祐 ローマ=河原田慎一
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 欧州連合(EU)の各国で、新型コロナウイルスの影響で3月半ばから続けていた国境封鎖を段階的に緩和する動きが始まった。夏のバカンスシーズンを前に、域内経済にとって重要な観光産業などへの打撃を抑える狙いだ。日本など域外からの渡航制限の解除はまだ見通せない。

 ドイツは13日、周辺国との出入国の制限の緩和を決めた。ルクセンブルクとの国境管理を15日で終え、デンマーク国境での管理も近く解除する方針だ。フランスやオーストリア、スイスとの国境管理は6月15日まで続けるが、この間の管理は抜き打ち方式にするなどして緩め、同日以降の全面解除をにらむ。

 ドイツでは3月16日以降、通勤や物流などを除き、この5カ国との間で国境管理を始めた。ウイルスの感染が急拡大している時期だった。すでに隣接するポーランドなどが入国制限を始めていたのを受けたものだが、人の移動の自由が基本理念のEUにあって、苦しい決断だった。

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 だが、感染者数の拡大ペース…

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