シリコンバレーが模索する世界の次の「新たな姿」

有料記事経世彩民

カリフォルニア州パロアルト=尾形聡彦
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経世彩民 尾形聡彦の目

 米サンフランシスコからサンノゼにかけた一帯に位置するシリコンバレーは、とても静かな日々が続いている。

 新型コロナウイルスの感染予防のため、地域に外出禁止令が出たのは、全米の都市圏で最も早い3月17日。2カ月が過ぎた5月半ばになっても、外出禁止令が続く。

 シリコンバレーの中心部にあるパロアルト市の住宅街は、車の交通量がめっきり減り、小鳥のさえずりが響く。静まりかえった町を散歩していると、バレーがいま、深い長考に入っているような感覚を覚える。

 「緊急事態が終わっても、世界は以前と同じような姿ではないだろう」

 米グーグルのスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は4月末、「コロナ後」の世界についてこう「予言」した。その巨大ITの社員たちは、世界の次の「新たな姿」を模索している。

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 グーグル本社の近くに住む…

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