実習できない!看護・保育・医学生ら悲鳴「座学では…」

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前田朱莉亜 伊藤舞虹
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 新型コロナウイルスの影響で、看護師や医師、保育士などの国家資格を取るうえで必要な実習の中止が相次いでいる。一部の養成校は、実習の代わりに校内での演習などを検討しているが、十分な技能や知識が得られるかは分からず、学生たちは不安を抱えている。

 「今回の実習で、助産師コースを選択するかどうか決めようと思っていたのに」

 看護師資格をめざす中国地方の国立大学3年の女子学生(21)は戸惑いを隠せない。

 5月から「精神看護」や「緩和ケア」など五つの分野の実習が順次始まる予定だったが延期となり、このうち妊婦や新生児への看護を学ぶ実習が「病院側の受け入れが困難」として中止になった。

 代わりに学内で90時間分の演習が行われる予定だが、学生は「看護は人ありきの職業。座学だけでは厳しい」。実習は現場で働く医療者と間近に接し、情報収集できる貴重な機会だっただけに「今後の進路決定をどうしようか、不安でいっぱい」と話す。

記事の後半では、人手不足の保育士で筆記試験が中止になった影響などを取り上げます。

 現在、学生の大学構内への立ち入りは禁止されている。そもそもいつ登校が再開するかすら見通せない。

実習再開なら感染リスク

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 同じ大学の別の女子学生(2…

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