高知)「幕末と船」展始まる 感染防止徹底の龍馬記念館

今林弘
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 高知県坂本龍馬記念館(高知市)で企画展「幕末と船展―万次郎から龍馬へ―」が開かれている。緊急事態宣言の解除から2日後の週末の16日、観覧客は少しずつ、戻りつつあるという。

 企画展は新型コロナウイルスの影響を受けた。4月18日に開幕予定だったが、記念館が同10日から休館。今月11日に再開し、開幕した。普段は平日でも100人を下らないというが、15日までの入館者は一日1桁で計約40人にとどまった。

 展示は、坂本龍馬やジョン万次郎らに関わる8隻の商船や軍艦を中心に資料を集めた。龍馬の海援隊が運用した「いろは丸」を含む3隻の模型や、同船の使い道を龍馬がつづった書簡(複製)など28点の展示品と16のパネルで、幕末の時代を進めた船の役割や発展を紹介している。

 感染予防のため入館者はマスクを着用。館内には消毒液を設置し、狭い展示室は閉鎖している。館前に立つ握手のできる龍馬像の右手には赤いグローブがはめられ「握手ができんで、申し訳ないちや」の紙がかかる。この日、市内から夫婦で訪れた男性(69)は「感染はやはり怖いが、ストレス解消のためにも、展示を楽しみたい」と話した。

 企画展は6月23日まで。観覧料は一般700円。高校生以下無料。問い合わせは同館(088・841・0001)。(今林弘)

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