長野)コロナ退散の願い込め 妖怪アマビエを革製品に

依光隆明
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 新型コロナウイルス退散の願いを込めて話題が広がった妖怪アマビエを長野県原村の工房が革製品にした。購入者は女性が中心で、工房は「『苦しい時の神頼み』ですね」。

 アマビエは江戸末期、肥後の海で目撃されたといわれる妖怪。疾病を防ぐという言い伝えがあることから、新型コロナの感染拡大に伴って名が広まった。

 制作したのは西脇工芸社を営む西脇純一さん(68)、広介さん(43)親子。もともと冬場に牛革製品を作り、道の駅や土産物店で販売していた。ところがことしは新型コロナへの懸念からどこの売り場も閉店状態。そんなときにアマビエのことを知った。

 商品化は4月の末。アマビエの絵は自分たちでアレンジした。硬質ゴムで作った型で牛革に凹凸をつけ、染料で色を塗り分ける。手作業なので、「たぶん同じものはありません」(純一さん)。キーホルダーとパスケース、小銭入れ、巾着袋を商品化した。

 販売はネットや西脇工芸社で行っている。ネット上の価格はキーホルダーで1700円ほど、巾着袋で2千円ほど。純一さんは「購入するのは女性が多く、家族分を買い求める人もいます」と話す。「中には『娘が看護師なので贈りたい』という方もいました」

 問い合わせは西脇工芸社(0266・75・3995)へ。(依光隆明)

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