「思い出語って」認知症や介護予防 地域ぐるみで回想法

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高原敦
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シニアの時間

 思い出や経験を語って脳を活性化させ心を元気にする「回想法」。愛知県北名古屋市は「地域回想法」と呼び、まちぐるみで取り組んできた。認知症介護の予防のほか、元気なお年寄りが社会参加して地元を盛り上げる狙いがある。

 2月、市総合体育館で「昭和のガールズコレクション」があった。高齢者約20人が新婚旅行で着たスーツ、成人の記念に作った着物などに身を包み、次々とステージに登場すると、観客席から「懐かしい」と歓声が上がった。

 市は2002年、木造校舎の教室を模した部屋や昔の家庭用品、写真がある「回想法センター」を造り、回想法に取り組み始めた。「回想法スクール」と、スクール卒業生の自主活動グループ「いきいき隊」が活動の柱で、ガールズコレクションはいきいき隊が主催した。

 スクールは週1回、集会所などに10人ほどが集まり、遊びや小学校の思い出をテーマに語り合う。センター職員が司会をする。

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 「話すうちに昔のことをどん…

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