全部で何枚?原風景残す農村でだんだん広がる米作りの輪

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文・木佐貫将司 写真・井手さゆり
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 斜面に連なる水田が複雑に入り組むあぜ道を黒く浮かび上がらせる。古代遺跡か、それとも抽象画か。見る人の想像をかきたてる。

 田んぼの数は大小合わせて1004枚。高低差約50メートルの傾斜地に重なり合い、海岸まで続く。石川県輪島市能登半島にある「白米(しろよね)千枚田」は、国の名勝に指定された棚田だ。

 夏には稲の緑が日本海の青との美しいコントラストを描き、秋には黄金色に輝く稲穂が揺れる。冬場にLEDライトであぜ道が彩られる夜景は幻想的だ。季節に応じて表情を変える。

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 千枚田を含む能登地域は20…

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