ベンチャー、逆境下でも勢い VR内見やチャット営業

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福山亜希
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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、多くの企業が売り上げを落とす一方で、勢いづいているベンチャー企業がある。共通するのは、在宅勤務と相性のよい非対面のサービスだ。店頭での営業ができない業種などからの発注が相次いでいるという。

 「新型コロナ収束後も成長が見込める『アフターコロナ株』と評価された」。IT系ベンチャー「スタイルポート」(東京)の広報担当者は話す。コロナの先行きが見えず、企業の資金調達は難しくなっている。そうしたなかで同社は4月下旬、第三者割当増資で数億円の資金を得られた。

 建築図面から3DのCG映像をつくり、仮想現実(VR)でマンションを内見できるサービスを提供している。新築マンションは完成前の完売も少なくない。2017年に設立し、不動産開発業者向けに売り上げを伸ばしてきた。

 マンション業界での販売方法は以前、店頭のパソコンで営業員が顧客と接しながら映像を見せることが多かった。感染拡大が問題となってからは、顧客も自身のパソコンなどでURLをクリックすれば「VR内見」ができるよう工夫。営業員が在宅でも接客が可能となったことで、同社のサービスへの発注は4月以降、3・5倍に増えた。同社は株式上場を計画中。「景気は不透明だがスケジュールに変更はない」(広報)という。

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 休業中で店舗に立てない小売…

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