社長自ら「あきらめる」 サイボウズ流テレワークのコツ

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阪田隼人
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 新型コロナウイルスの感染を防ぐために、テレワークやオンラインでの会議が推奨されている。10年前にいち早くテレワークを導入し、働く時間や場所など「100人100通りの働き方」を掲げて働き方改革を進めてきた先人は、今何を考えているのだろうか。IT企業サイボウズの青野慶久社長(48)に、コロナ禍での働き方について聞いた。

 「2月末以降、サイボウズでも働き方は大きく変わりましたね。基本すべてオンライン」

 オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を通じた取材に、青野氏はそう答えた。かつて年間の離職率が28%と高かった同社は、働き方の見直しに着手。在宅勤務副業OK、最長6年の育児・介護休業など社員が求める制度を作り上げてきた。離職率は最近4~5%と下がってきた。青野氏も育児休暇を3回取得した。

 新型コロナの感染が広まる前、会社に通勤する社員は7割程度。曜日によって、出勤日と在宅勤務日を個々に設定している社員が多かったが、2月末以降は、ほぼすべての社員が在宅勤務になった。青野氏は、そこで大きな気づきを得た。それは、出勤組とリモートワーカーとの温度差だった。

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■うわー、迷惑かけていたんだ…

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