ニュースの需要増えたけど 米メディアにコロナ追い打ち

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ニューヨーク=鵜飼啓
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 新型コロナウイルスの感染拡大で、米国では多くのメディアが苦境に追い込まれている。影響は大手紙から小さな地方紙、ネットメディアまで広がる。ニュースへの関心が高まっているのに、なぜだろうか。(ニューヨーク=鵜飼啓

 カリフォルニア州北部サクラメント。30年余り続いてきた週刊新聞「サクラメント・ニュース・アンド・レビュー」が3月17日、新聞発行の停止を決めた。発行人のジェフ・ボンケネル氏は振り返る。「次の新聞の広告4ページが一気に取りやめになった。崖から転げ落ちるようだった」

 レストランやスーパーなどの店頭で配る無料紙で、発行部数は約6万部。収入はレストランやイベントなど地元からの広告に頼ってきた。だがカリフォルニア州では3月11日以降、感染拡大を防ごうと、大規模な集会の禁止や、レストランでの食事提供取りやめといった対策が次々と打ち出された。同紙の広告主にも営業縮小や休止が広がり、広告需要が消し飛んだ。同州チコとネバダ州リノの姉妹紙も合わせて60人のスタッフのうち、40人を解雇せざるを得なくなったという。

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 ボンケネル氏は「新聞を手に…

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