LINEで詰将棋を持ち寄って読みの力を鍛え、ゲームソフトで体力作りに励む――。新型コロナウイルスの感染拡大は、将棋の棋士たちの暮らしぶりにも影響を与えている。先行きが見通せない中、それぞれのやり方で来たるべき対局に備えている。
元王座の中村太地七段(31)は、他の棋士と練習対局をする「研究会」などを月に10回ほど行っていた。しかし、3月中旬以降は直接会うのを控えている。何人かの棋士とは、対局サイトでの対戦に切り替えた。「互いの姿を見て指した方が雰囲気は出るが、不便はそれほど感じない」
ユニークなのは、深浦康市九段(48)、伊藤真吾五段(38)、及川拓馬六段(33)とやっている「詰将棋を解く研究会」だ。互いに詰将棋を持ち寄り、制限時間内に全て解けるかを競う。4月の会では、LINEで詰将棋を共有して行った。「問題なくできた」と中村七段は話すが、「集まって解いている時の方が緊張感はあったように思う」という。
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盤面を平面で表現できる将棋…
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