なぜエビフライ傘? 尻尾は手作り、衣ケースに仕掛けも

若松真平
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 「名古屋めし」の一つとして名前が挙がるエビフライ。そんな名物をイメージした折りたたみ傘が発売され、ネット上で話題になっています。愛知の会社かと思いきや、企画したのは神戸の通販会社でした。

 通販大手フェリシモ神戸市)が販売している「意外とおしゃれなエビフライ折りたたみ傘」(税抜き5800円)。

 エビ柄がプリントされた折りたたみ傘で、持ち手部分は尻尾が再現されています。持ち歩き用の「衣ケース」に収納することで、見た目がエビフライのようになる仕組みです。

 先月下旬、フェリシモのツイッターアカウントで紹介され、リツイートが1万、いいねは2万を超えています。

 「エビフライが大好きなんです。食べるだけじゃなくて、いつでも持ち歩けるエビフライがあればと企画しました」

 そう話すのは、この商品を企画した生活雑貨事業部のプランナー・田中桃子さん(33)です。

 企画するにあたってこだわったのは、エビ柄プリントのグラデーション。この色を決めるために実物のエビフライの衣を剝がしてチェックしたそうです。

 「衣を剝がしたのは初めてでした。なんとも美しいほのかなピンク色で、想像よりもずっと薄くて奥ゆかしく感じました。主張しすぎず、街で差しても意外となじむと確信しました」

 こだわった点は他にもあります。持ち手の尻尾は、ひとつひとつ手作りの木製にしました。

 「エビフライの尻尾は『食べる派』と『残す派』で論争が巻き起こるくらい大切な存在。残す派の私としては何とかスポットライトを当てたいと思いました」

 ぬれた傘をしまうために、衣ケースとは別に傘袋まで付属。その理由は「衣はカラッと感が命なので、雨には対応していません。エビと衣の間のフニャッとした部分をイメージしているので、三つが合わさることで完璧なエビフライになります」とのこと。

 商品が話題になったことについては「新型コロナウイルスの影響で沈んだ気持ちになりがちですが、この傘で少しでも楽しくなっていただければうれしいです」と話します。(若松真平)

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