生後3カ月の乳児にカテーテル治療 静岡県立こども病院

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阿久沢悦子
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 静岡県立こども病院循環器科の芳本潤医長が、生後3カ月、体重4・9キロの男児の不整脈に対するカテーテル治療に成功した。通常15キロ以上の子どもに対して行う施術で、この月齢、体重の子どもの成功例は県内では初。国内でも数例しかないという。

 赤ちゃんは東海地方に住む歩武(あゆむ)くん。病名は先天性の頻脈性不整脈(WPW症候群)。人間の心臓は電気信号で動くが、歩武くんは心房と心室の間に電気刺激の通り道(副伝導路)があり、電気刺激が正常な拍動につながらず、心房と心室の間をぐるぐると回ってしまう。通常、乳児の脈拍は1分間に110~150回だが、歩武くんは270~280回あった。

 今年1月、胎児エコーで不整脈がわかり、緊急帝王切開で出産。NICU(新生児集中治療室)から小児病棟に移ったが投薬治療が難しく、毎日のように不整脈発作を起こしていた。4月9日に県外から県立こども病院に転院し、同月15日に芳本医長がカテーテル心筋焼灼(しょうしゃく)術を施した。

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 横3センチ、縦6センチの小…

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