中国、4月の輸出が前年より増 防疫用品以外は低迷

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北京=福田直之
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 中国税関総署が7日発表した4月の中国の輸出は、前年同月比3・5%増の2003億ドル(約21・3兆円)だった。新型コロナウイルスへの強力な感染対策を始めた1月以降、初めてプラスに転じた。いち早く生産活動を再開させた中国が、マスクなど防疫用品を世界中に輸出したことが原因とみられるが、そのほかの品目は低迷している。

 同署によると、輸入は同14・2%落ち込んだ。

 防疫用品の輸出は、4月上旬の1日あたり10億元(約150億円)から4月末には30億元超にまで急増していた。3、4月の防疫用品の輸出は712億元となり、マスクが278億枚、防護服が1・3億枚だった。

 マスクや防護服を含む紡織品と、在宅勤務の増加による特需に沸くパソコンの輸出は前年同月比5割も増えたが、これらを除けば輸出は多くの分類で減少している。地域別でも新型コロナの感染拡大が広がる欧州連合への輸出は4・5%減となるなど、需要減退が色濃く出た結果となった。

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