「新しい生活様式」、食事や買い物は 専門家会議が例示

富田洸平
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 新型コロナウイルスの対策を検討する政府の専門家会議(座長=脇田隆字・国立感染症研究所長)は4日、感染の広がりを長期的に防ぐための「新しい生活様式」の具体例を示した。日常生活のなかで心がけることで「自身だけでなく、大事な家族や友人、隣人の命を守ることになる」と訴えた。

 個人が心がける対策として、遊びに行くのは、屋内より屋外を選ぶことを提案。外出時は症状がなくてもマスクをし、帰宅時には、まず手や顔を洗い、できるだけすぐに着替えたり、シャワーを浴びたりする。移動する際は、発症したときのため、誰とどこで会ったかを記録することも必要だとした。

 場面に応じた生活様式も示した。買い物は、すいている時間にひとりか少人数で出かけ、陳列されたものなどへの接触は控えめにする。レジに並ぶときは、前後にスペースを空ける。

 娯楽・スポーツでは、歌や応援は、十分な距離をとるか、オンラインを活用する。筋力トレーニングやヨガなどは自宅で動画を使う。ジョギングをする際も少人数でする。

 食事は、持ち帰りや出前も利用する。料理は大皿は避けて、個別に出す。座る際の注意点として、対面ではなく横並びになることも提案。冠婚葬祭などの親族行事では大人数での会食は避ける、とした。

 また、専門家会議は、感染予防と経済活動の両立を図るためには、業種ごとに感染拡大予防のガイドラインをつくり、普及させたうえで実践することを求めた。

 それぞれの業種に共通する対策として、発熱などの症状がある人の入場制限など入場者の整理、手指の消毒設備の設置、マスクの着用、人との距離の確保、換気といった点を挙げた。

 トイレは感染リスクが比較的高いため留意が必要とし、用を足した後はふたを閉めて流すよう求めた。便器内は通常の清掃でいいものの、不特定多数が触れる場所は消毒する。鼻水や唾液(だえき)がついたごみは、ポリ袋に入れて密閉して縛る。

 また、業種ごとの対策を検討するとき、これまでに感染者の集団(クラスター)が発生した施設などでは「格段の留意が必要」とした。(富田洸平)

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