WHO「ウイルスの起源特定する」 緊急委員会勧告受け

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ウィーン=吉武祐
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 世界保健機関(WHO)は1日、新型コロナウイルスへの対応について4月30日に開かれた専門家による緊急委員会が勧告した内容を発表した。委員会はWHOに対し、国際協力によって「ウイルスの起源を特定する」「(国際的な)渡航にあたっての指針を示す」ことなど、20項目以上にわたって求めたという。

 この委員会は、感染症対策などを定めた「国際保健規則」に基づき、緊急対応でWHOに助言する機関。WHOが「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した場合、3カ月ごとに勧告を見直す。今回は1月30日に新型コロナウイルスの「緊急事態」が宣言されて以来の開催で、テレビ電話で行われた。

 テドロス・アダノム事務局長は1日の記者会見で、委員会の勧告を受け入れて国連食糧農業機関(FAO)などの他の国際機関と協力し、「動物由来のウイルスの起源を特定するよう努める」と述べた。

 新型コロナウイルスは「動物由来」とされ、米トランプ政権が、中国・武漢にある政府系のウイルス研究所から広がったと公言し、中国が反発していた。

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