プロテニス、ドイツで再開 非公式でも欧州スポーツに光

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ロンドン=遠田寛生
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 ステイホームのテニスファンに、生の試合を届けたい――。そんな思いから、ドイツで1日、男子テニスの非公式大会が開幕した。新型コロナウイルスの影響で停止している欧州のスポーツ界にさした希望の光。ウイルス感染の収束の見通しが立たない中で、大きな一歩と関係者は喜んだ。

 ドイツ西部のヘール=グレンツハウゼンにあるテニス施設で、プロ選手がボールを打ち合う音が響いた。コートにいるのは選手2人と主審の計3人だけ。観客どころかボールボーイ・ガールや、テレビ中継クルーもいない。1セット4ゲーム(3―3からタイブレーク)、2セット先取の変則マッチで行われた。

 それでも、選手や主催者から自然と笑顔がこぼれ出た。無理もない。非公式とはいえ、3月中旬に男子プロテニス協会(ATP)がツアーを中断して以降、初めてのプロの試合だ。

 8試合が組まれた初日の第6試合。2015年のウィンブルドン選手権ラファエル・ナダルスペイン)を破った世界ランキング239位のダスティン・ブラウン(独)が2セット連続でタイブレークを制して勝利。公式サイトは「この試合には全てそろっていた。素晴らしい技術のショットに、ラリー、そしてたくさん笑顔があった」とたたえた。

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