破産したファーストキャビン、誤算はコロナ以外にも

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箱谷真司
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 航空機のキャビン(客室)をイメージした高級カプセルホテル「ファーストキャビン」が4月に破産した。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛で宿泊業は打撃を受けているが、原因はそれだけではないという。岸田登・元社長が4月30日、朝日新聞の取材に応じた。

 ――いまの状況を教えてください。

 「ファーストキャビンと関連会社4社は4月24日、東京地裁に破産を申請した。負債総額は約11億3千万円。アルバイトを含む従業員約400人を解雇することになってしまった。東京・築地や京都・嵐山などで展開していた直営の5店舗は閉鎖。その他の約20店舗については、フランチャイズオーナーらの判断にゆだねられる」

 「現在は、事業を引き継いでくれるスポンサーを管財人が探してくれている。すでに複数の会社が名乗りを上げてくれているようだ。スポンサー次第では、閉鎖した店舗を再開する可能性もある」

 ――航空機キャビン型の客室は、女性にも人気でした。

 「2006年に創業し、『コンパクト&ラグジュアリー』を掲げて全国展開してきた。1泊の料金は4千~6千円ぐらい。客室のほか、大浴場や共用スペースを気に入ってくださるお客さまも多く、女性が4割ほどを占めていた」

 ――なぜ破産という結果になったのでしょうか。

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 「理由は三つある。一つ目は…

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