内戦のイエメン、初のコロナ死者確認 爆発的拡大の懸念

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ドバイ=高野裕介
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 5年以上にわたり内戦が続く中東のイエメンで、新型コロナウイルスによる初の死者が確認された。4月30日、暫定政権がツイッターで明らかにした。戦闘で国内の医療施設は半数ほどしか機能しておらず、感染の拡大と影響の広がりを懸念する声が高まっている。

 ハディ暫定政権やアラブメディアによると、南部アデンで5人の感染が確認され、うち2人が死亡した。2人は兄弟だったという。

 イエメンの内戦は「世界最悪の人道危機」とも呼ばれ、人口約2900万人のうち約1千万人が飢餓に直面している。これまでに国内で感染が報告されていたのは1人だが、国連は28日、イエメンの保健機能の脆弱(ぜいじゃく)さなどへの懸念を示し、「新型ウイルスが検出されないまま(感染が)広がっている可能性が高い」として、実態はより深刻である可能性を指摘した。

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 内戦で医療施設やインフラが…

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