古畑復活、読者の推理に驚いた作者「あとは田村さんが」

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犯人の「一瞬の過ち」とは…ネタバレ注意!

古畑任三郎が復活した連載小説「一瞬の過ち」が完結。今回は読者の推理や、作者・三谷幸喜さんの反応をお伝えします。ネタバレ注意!連載を読んで推理したい方は、こちらをクリック

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 「三谷幸喜のありふれた生活」特別編の小説「一瞬の過ち」が最終回を迎えました。

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 映画の完成披露試写会の控室になっていたホテルで、人気俳優「大泉妙」を手製の銃で撃った脚本家の「私=三谷」を見事に追い詰めた刑事・古畑任三郎。作者の三谷幸喜さんが「古畑のキャラクターは田村正和さんとの競作」という通り、作中の古畑の「んーふふふ」という不思議な笑みも、「疑ってなんかいません、確信しているんです」と言い切るせりふも、「殺人犯がその顔で出歩いちゃいけません」と哀(かな)しそうに両手を広げるしぐさも、田村さんの姿と声で浮かび上がってきたのではないでしょうか。

 古畑が三谷の犯行を見破った決め手は、左の瞼(まぶた)に残った小さな血痕でした。(以下、【 】は「一瞬の過ち」からの引用、〈 〉は投稿メールの内容です)

 三谷は【変装用に眼鏡を掛ける人は多いが、世間的に眼鏡の印象が強い私は、むしろはずすことが変装になる】と眼鏡なしで大泉の部屋へ赴きます。そして、引き金を引いた瞬間、【サイレンサーはうまく機能してくれたが、それでもシャンパンを開けるくらいの音がし、思わず目をつぶった】。三谷は自室に戻り、【襟元に返り血が付着していたので、用意していた服に着替える。鏡を見ると額にも小さな血の痕があった。慌ててハンカチで拭う】と証拠を消しますが、普通、自分では見ることのできない場所に残った「一滴」を見落としていたのです。

読者の推理、投稿の3割が正解

 読者の皆さんから、たくさんのメールをいただきました。どうもありがとうございました。寄せられた「推理」の中で、3割の方がこの「ミス」を言い当てました。

 「正解」一番乗りは、「三谷幸喜さんを最も尊敬している」という東京の大学生、前田知礼さん(22)でした。

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 〈「一瞬の過ち」とは、ずば…

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