奈良)不安に寄り添い、祈りの場を 拝観工夫する寺院
岡田匠
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、安全に十分配慮しながら本尊などの参拝を一部認める寺もある。人々の不安に寄り添い、仏との縁を絶やさないようにとの願いからだ。
奈良市の薬師寺では4月25日から大講堂や東院堂などの拝観ができない。ただ、金堂は門を開け、通常通り、本尊の薬師如来を拝むことができる。
寺も悩んできた。2月ごろから僧侶らが議論を重ね、参拝者や職員への感染拡大を防ぐための対策を考えた。4月16日に緊急事態宣言の対象区域が全国に拡大されると、すべての拝観を停止しようという意見が上がった。だが、創建以来、人々が平癒を祈ってきた薬師如来に、変わることなく手を合わせてほしいという結論に至った。
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いま薬師寺には、自宅ででき…
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