香川大学がテレビ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って遠隔で実施したガイダンスに何者かが不正に侵入して無関係の画像などが流れ、中断を余儀なくされていたことが分かった。

 同大学によると、授業のガイダンスは例年、教室などで開いている。しかし、今年は新型コロナウイルス対策として、一部の学部が大学と各学生の自宅などをウェブ会議システムで結んで実施した。

 このうち、経済学部が17日に開いた新入生向けのガイダンスで、オンラインで出欠を確認中、何者かがシステムに侵入。約2分間、画面上にフランス語で書かれた文章や性的な画像が映し出されたという。

 教職員がすぐにアカウントを削除して画像などが見られないようにしたが、200人以上の学生が閲覧していた。大学側は新しいアカウントを作成し、ガイダンスは再開されたという。

 同大学では、大型連休明けの5月7日からズームを使った遠隔授業を本格的に導入する方針を14日に発表していた。今回、不正に侵入されたのを受けてセキュリティーを強化し、遠隔授業は予定通り実施するとしている。(長妻昭明)