NYの医師自殺 自らも感染、PTSDとうつで退院後に

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ニューヨーク=藤原学思
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 米ニューヨーク(NY)市の病院で新型コロナウイルスの患者の治療にあたり、自らも感染した女性医師が26日、自殺した。父親は朝日新聞の取材に「娘は第一線で戦っていた。全てを出し切り、疲れ果ててしまったんだと思う」と語った。

 警察によると、亡くなったのはローナ・ブリーンさん(49)。NY市内で暮らし、市中心部のマンハッタンにある「プレスビテリアン・アレン病院」で、緊急救命室(ER)の責任者として働いていた。

 同僚たちは1日18時間働き、廊下で寝て、救急患者を受け付けられないほど忙しくなっている――。ブリーンさんは生前、父親で元外科医のフィリップさん(81)と仕事について頻繁に会話し、勤務先の状況についてこう語っていた。

 数週間にわたって患者の治療にあたっていたブリーンさんも、新型コロナに感染してしまった。約10日間の休養をとった後、「もう大丈夫。戻って同僚たちを助けなくちゃいけない」と自ら復帰した。だが、再び職場で倒れてしまったという。

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■父「医療従事者は、前線の塹…

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