時効成立の12時間前に止まった針 未解決のまま25年

有料記事

田辺拓也
[PR]

 倉敷市児島上の町3丁目で民家が焼け、夫婦の遺体が見つかった放火殺人事件が28日、発生から25年を迎えた。児島署の捜査本部は捜査員延べ約15万人を投入し、今も捜査を続けているが解決に至っていない。27日、周辺の駅で改めて情報提供を呼びかけた。

 1995年4月28日未明、農業角南春彦さん(当時70)方が全焼し、焼け跡から角南さんと妻の翠さん(当時66)の遺体が見つかった。遺体の状況などから県警は放火殺人容疑事件とみて捜査。これまで計262件の情報が寄せられたが、犯人に結びつく情報は無いという。

 時効は2010年4月28日午前0時だったが、その約12時間前の27日正午、殺人事件などの「公訴時効」を廃止・延長する改正刑事訴訟法が成立。即日施行され、捜査の継続が決まった。以来10年、捜査は続いているが、昨年度に寄せられた情報は2件、今年度はゼロと新たな手がかりを得るのが難しくなっている。

ここから続き

 今春に児島署に着任し、捜査…

この記事は有料記事です。残り181文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら