受注減「どこまで」 身構えるトヨタ系部品メーカー

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千葉卓朗 近藤郷平 石塚大樹
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 トヨタ自動車系の主要部品メーカーの2020年3月期決算の発表が本格スタートした。新型コロナウイルスの影響でトヨタが世界各地の工場で操業を停止しており、部品メーカーは受注減に直面している。「いつ収束するか分からない。先行き不透明だ」。今後の受注がどれだけ落ち込むかの予測もつかないとして、各社はそろって21年3月期の通期見通しの開示を見送っている。

 トヨタ系の中堅部品メーカー6社が28日発表した20年3月期決算は、4社が減益で1社が赤字に転落した。新型コロナの影響で完成車メーカーが2月以降、世界各地の工場を停止し、期末近くに受注が急減し、総じて厳しい決算内容となっている。さらに、今後の受注の落ち込みなどの予測がつかないとして、各社は21年3月期の通期見通しの開示を見送った。

 例年、名古屋市で記者会見を開いて決算内容を説明するが、コロナの感染拡大を防ぐため今年は6社のうち4社が会見を中止した。

業績予想 そろって非開示

 スイッチなどを手がける東海理化は、新型コロナで売上高が86億円、営業利益が30億円減少し、この影響がなければ増収だった。

 同社は売上高のうちトヨタ向けの割合が65%を占める。トヨタが2月以降、世界各地で工場の稼働を止めた影響で受注が急減。トヨタは5月以降も減産を続ける計画で、西田裕・執行役員はこの日の会見で、「新型コロナがいつ収束するか分からない。先行き不透明だ」と話した。

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 エンジン部品を手がける愛三…

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