働くってなんですか
青木達夫さん(64)は京都市で二つの旅館「楽遊 堀川五条」と「楽遊 仏光寺東町」を営む。京町家の雰囲気が売りで、宿泊客の約9割が外国人だった。
2016年に開業した「堀川五条」は大手旅行サイトのランキングで、外国人に人気の旅館部門で1位に選ばれたこともある。増築し、リニューアルオープンを4月に予定していたが、コロナ禍で外国人観光客は一気に減った。
二つの旅館の売上高は、2月が前年同月より約7割減、3月が約8割減で、4月はさらなる悪化が見込まれるという。運営会社の「アジア・インタラクション・サポート」は、4月16日から5月末まで休館することを決めた。
運営会社には役員数人のほか、正社員が8人、パート・アルバイトが約40人いる。営業再開を見据え雇用は守りたいと思っている。手元資金はぎりぎりで、雇用調整助成金が頼みの綱だ。
経済危機が現実になるなか、経営者に雇用を維持してもらうための「雇用調整助成金」の制度が注目されています。国は利用を促すために条件を緩めていますが、書類の準備が大変だったり、時間がかかったりしています。働き手を守る制度として頼りになるのでしょうか。
国は助成率を引き上げ、支給…
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