工藤会跡地、NPOに移転完了 総合的な福祉の拠点へ

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佐々木亮 布田一樹
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 指定暴力団工藤会の本部事務所跡地(北九州小倉北区)について、生活困窮者支援に取り組む同市の認定NPO法人「抱樸(ほうぼく)」は28日、購入して所有権の移転を終えたと発表した。全世代対象の総合的な福祉プロジェクトの拠点として福祉施設を建て、2023年4月の開所をめざす。

 福祉施設は2棟を建設。新たに社会福祉法人を設立し、困窮者支援をはじめ、子どもや高齢者の居場所づくり、ボランティア活動などを展開する。プロジェクトは「希望のまち」と名付け、住民代表も参加してプランを作成する。福祉事業を核に据えた地域共生社会づくりのモデルとして全国に発信したいという。

 記者会見した抱樸の奥田知志理事長はコロナ禍によって明日の生活に不安を覚える時代になったとして、「社会の脆弱(ぜいじゃく)さが露呈した。苦しい経験を経て、私たちはあるべき社会、あるべき地域とは何かを考えなければならない時に来ている。『助けてと言える』『あそこに行けば生きられる』というまちを模索したい。このまちづくりに一緒に参加していただきたい」と訴えた。

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 プロジェクトの顧問に就いた…

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