中部空港 3月の旅客数過去最低 貨物便にも変化

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初見翔
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 中部空港会社の2019年度の航空旅客数は1259万9916人(速報値)で、過去最高を更新した。だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、20年3月は前年比7割減の34万1825人で単月として過去最低となった。4月には開港以来初めて国際線がゼロになっており、20年度の先行きは厳しそうだ。

 発表によると、19年度の航空旅客数は国際線が619万7582人、国内線が640万2334人。ともに前年度より2%増え、国際線は過去最高だった。ただ、年度当初に見込んだ1350万人は大きく下回った。

 中部空港では昨秋にLCC(格安航空会社)専用の第2ターミナルを開業。国際線の便数は右肩上がりで、今年1月までは航空旅客数が前年度を1割以上上回るペースで推移していた。ところが新型コロナの影響が深刻化した2月から減少に転じ状況は一変した。

 中部空港を出入りする貨物も影響が出ている。名古屋税関によると、中部空港の3月の輸出額は704億円で前年比23.2%減、輸入額は862億円で同16.4%の減少だった。名古屋税関は「原因は一概に言えない」としているが、旅客機の貨物スペースを使った物流が減ったことが減少の一因とみられる。

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■貨物だけ運ぶ便も…

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