ハチ公にマスク「善意でも控えて」 話題で「密」な空間

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池田良
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 新型コロナウイルスの感染拡大で閑散とする東京・渋谷駅前(東京都渋谷区)で「忠犬ハチ公像」がたびたびマスク姿にされ、管理する区などが頭を痛めている。SNSなどで話題になると人が集まり、「密」な空間が生じることも。関係者は「マスク不足で困っている人に1枚でも行き渡るように、善意でも像に着けるのは控えて」と訴える。

 4月8日。この日予定されていたハチ公の死を悼む没後85年の慰霊祭は感染拡大の影響で中止となり、関係者の献花のみが執り行われた。ただ、献花に先立ち、この日のハチ公像の口元には白いマスクが……。管理する区観光協会は「善意のマスクなのかもしれないが、ハチ公を使った私的な宣伝行為はできない」として取り外した。

 感染拡大が懸念された年明け以降、ハチ公像は数回にわたりマスク姿にされた。過去にはマフラーを巻かれていたこともあり、協会などの関係者が見つけるたびに外している。

 区は無許可でハチ公像に展示物をつけることなどを禁じており、展示物を着けて宣伝に使用できるのは国政や地方選挙の投票の呼びかけや交通安全のPR、国際的なスポーツイベントといった公益性が高いケースに限定。商店街や百貨店などでつくる「忠犬ハチ公銅像維持会」への申請が認められれば、一定期間を宣伝活動に充てられる運用だ。

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