認可保育所、職員一斉に辞め廃園 監督する行政の責任は
宮崎園子
保育士が一斉に大量退職する――。3月、広島県府中町が認可する保育所でそんな異常事態が起き、3月末で廃止となった。保育士や保護者が不適切な運営を訴えていた。「認可」のお墨付きを与えた町役場の対応に、問題はなかったのだろうか。(宮崎園子)
不信募る保護者
府中町の保育所「ニックストゥモローランド府中」の保護者たちに「保育士7人が一斉に退職する」という情報が入ったのは、3月11日ごろだった。
保育所を運営していたのは、介護事業やビル管理業などを手がける広島市の会社「ニックス」。従業員の子を預かる事業所内保育所を地域にも開放し、府中町に住む11人が通っていた。
関係者によると、保育士は、アレルギーのある子に除去食が提供されないといった給食の問題などを会社側に指摘したが改善されなかったとして、「子どもたちの安全が守られない施設では働けない」と感じ、一斉退職を決めたという。
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保護者は説明会の開催を求め…
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