「第2波」に中国恐々 帰国者から感染で、再び移動制限

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瀋陽=平井良和
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 新型コロナウイルスの抑え込みが進んでいるとされる中国が、感染拡大の「第2波」につながりかねない動きに神経をとがらせている。帰国者からの感染拡大や無症状者の発見が続いているためで、克服の難しさが浮き彫りになっている。

 遼寧省瀋陽市では2カ月以上も市中での新たな感染者が報告されていなかった。しかし、今月23日、1人の医師の体内にウイルスがいる可能性を示す検査結果が出たとして、市は接触した患者116人を隔離したことを明らかにし、市民を驚かせた。

 瀋陽市に隣接する撫順市でも16日に初の感染者が確認され、過去の訪問先などから、当局は2人が黒竜江省ハルビン市の同じ病院で感染したとみている。

 ハルビン市では4月、米国から3月に帰国した人から感染が拡大。患者の1人が感染発覚前に入院していた病院での院内感染も起き、70人以上に広がった。同市では団地への出入りなどで緩和された制限が再び強化されている。

 感染が爆発的に広がった湖北省を除く中国本土では、3月には1カ月間の感染者(無症状者は含まず)が計23人にとどまったが、4月は24日までに113人と増加傾向にある。

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 多くを占めるのは外国からの…

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