新型コロナ検査受けられない さいたま市の例

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松浦新
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 新型コロナウイルスの感染の有無を調べるPCR検査が受けられない――。検査をめぐるさまざまな声が朝日新聞さいたま総局にも届きます。中には肺炎でも検査が受けられないという事例もありました。取材すると、検査に至るまでのハードルの高さが浮かび上がりました。

 さいたま市の男性(63)=事例①=は3月23日、38度近い熱が出て、近くの診療所にかかった。翌日も熱が出たため、新型コロナに関する相談窓口「県民サポートセンター」に電話すると、「検査は37度5分以上の熱が4日続いた場合」と言われた。5日目も38度台の熱があったので電話すると「肺炎の症状が必要」という。

 その翌日、所属する団体の仲間3人が新型コロナと診断されたが、男性は「濃厚接触者」と認められず検査は受けられなかった。その後も38度台の熱が続き、4月4日にX線検査で肺炎が確認された。医師が保健所に検査を依頼したが「安定しているので検査はしない」と告げられたという。男性はいま、回復しつつあるが「一時は死も覚悟するほど苦しかった」と話す。

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 さいたま市に住む30代の女…

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