山口県の島々警戒、来島自粛呼びかけ コロナ疎開
具志堅直 林国広
新型コロナウイルスの感染者が多い都市部から地方へ移動する「コロナ疎開」が問題となる中、山口県内の離島の島民らが来島の自粛を呼びかけている。豊かな自然が魅力の一方で、高齢者が多く医療体制が脆弱(ぜいじゃく)なためだ。重症化や集団感染のリスクがあり、警戒を強めている。
「当面の間、釣りや観光などの行楽目的はもちろんのこと、不要不急の渡航は控えていただきますようお願いいたします」
平郡島など県東部の離島を結ぶ定期船乗り場がある柳井市の柳井港。窓口には来島自粛を求める自治体や自治会の文書が並ぶ。市によると、平郡島の高齢化率は全国平均を大きく上回る79%。自治会から「釣り客が多くなり、とても不安。行政側の対応を」と協力を求められた。
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