相撲ができる幸せ、元蒼国来の教え 中国出身で初の師匠
波戸健一
この春、大相撲の元幕内蒼国来(そうこくらい)(36)が17年間の現役を終えて年寄「荒汐(あらしお)」を襲名した。先代(元小結大豊)から部屋を受け継ぎ、中国出身で初の部屋持ち親方に。新型コロナウイルスの影響で困難も多い船出だが、「みんなで乗り切りたい」と気を張っている。
4月初旬、部屋の朝稽古を訪れると、白まわしを締めて身ぶり手ぶりで指導する新米親方の姿があった。弟子は十両の若隆景を筆頭に10人。「自分は腕の力が弱くて、立ち合いも下手だった。だけど相撲は力だけじゃない。腰の使い方や体のひねり、そういう細かい技術も教えていきたい」
そう語っていた矢先、日本相撲協会が全ての部屋に「ぶつかり稽古」や「申し合い」を控えるよう通達を出した。荒汐部屋でも相撲を取る稽古はやめ、当面はシコ、てっぽう、基礎運動で汗をかくしかない。部屋ではコンビニに行くのも自粛していて、外出は夜8時以降に30分ほど、希望する力士が近所の公園などに散歩に出るだけだという。
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