「ラン活」の春、足止め戸惑い 業界「きちんと届ける」

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三浦惇平
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 例年ならにぎわい始めるランドセル商戦が今年はほぼ止まったままになっている。新型コロナウイルスの感染拡大で、百貨店などの営業自粛が広がっただけでなく、「ラン活」ならではの買い方も影響している。希望の商品を買いたいという保護者らの声をうけ、業界団体は呼びかけを始めた。きちんと届けられるよう準備しています――。

 東海地方最大の売り上げを誇る百貨店、JR名古屋高島屋では3月28日、来春入学の新入生向けのランドセル販売が始まった。「過去最大規模」と銘打った8階の売り場には、軽量で大容量の機能性にこだわった商品や、かぶせが半分になったデザインの新商品など約320種類が並んだ。5月上旬をピークに見据え、最大で約400種類を取りそろえる予定だった。

 当初は、昨年を上回るペースの売れ行きだった。外出を減らそうとする動きからか、例年は下見後に購入を決める客が多いが、今年はすぐに購入を決める傾向が強かったためだ。

 だが、緊急事態宣言が出たことを受けて、同店は4月12日から「デパ地下」を除いて臨時休業に。広報担当者は「かなり早い段階で、販売を中断することになった。関心は高く、休業しても連日のように、『ちゃんと買えるだろうか』といった問い合わせが来ている」と話す。

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■年々早まるラン活…

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