新型コロナウイルスの感染拡大で家にいる人が増える中、ふだんはオフィス街で食事を提供してきた移動販売のフードトラックが、住宅地に営業の場を移し始めている。在宅生活が続く住民にはランチタイムの息抜きに、作る側は落ち込んだ売り上げを取り戻す機会になっている。
21日、東京・晴海のタワーマンションの足元に、カレー、ローストビーフ弁当、ワッフルと、3台のフードトラックが距離をとりつつ並んだ。マスク越しにも食欲をそそる香りが漂う。
「自分の料理に飽きが来ているし、一日にメリハリをつけるのが難しい。ちょっと外の空気を吸うのに出てきました」。2月末から在宅勤務という女性客(53)はそう話す。男性客(72)は「縁日を思い出すね」。ただ、縁日と違ってにぎわいの場にするわけにはいかない。トラックには手の消毒液が置かれ「1家族につき並ぶのは1人」「3歩離れて並ぶ」などお願い書きもされている。
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「近くのショッピングセンタ…
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