院内感染防止にドーム型病室 短時間で設営、導入相次ぐ

鈴木裕
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 新型コロナウイルス院内感染が全国各地で問題になる中、プレハブ工法のドームハウスが医療機関から注目されつつある。車2台分のスペースに1時間半ほどで設営できるといい、すでに東京の病院や山梨県の診療所が隔離スペースとして導入したという。

 「イージードームハウス」は直径3・3メートル、高さ2・6メートルの球形をしている。外壁は高密度ポリエチレン製のパネルで雨に強く、防音性や保温性も優れている。内部は4畳半ほどの広さで、患者のベッドや医療機器を入れても余裕がある。入り口1カ所と窓3カ所が標準だが、扉を追加して通気性を高めることもできる。駐車場などに設置し、すぐに撤去できる。

 1基78万円(消費税・配送料別)で、輸入車・自動車用品販売会社「ホワイトハウス」(本社・名古屋市、木村文夫社長)の子会社「TCL」が昨年11月から販売している。当初は主に災害時の仮設住宅を想定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、今年2月末ごろから医療機関から問い合わせが相次ぐようになったという。すでに導入した病院や診療所は、「発熱外来」を訪れた患者を他の患者と接触させずに検査・診療するスペースとして使っているという。

 「ホワイトハウス」広報・マーケティング部の谷川伸一部長は「ドームは丸洗いでき、建築確認申請も不要。医療崩壊を防ぐためにも活用してほしい」と話す。水害や震災などが重なり、避難所などで集団感染が発生しないよう、自治体などにも導入を働きかけたいという。問い合わせは「ホワイトハウス」(0561・37・5440)。(鈴木裕)

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