濃厚接触者、どこまでPCR 「夫も検査を」かなわず

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三上元 熊井洋美 阿部彰芳
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 新型コロナウイルスに感染、発症した人と濃厚に接触した人について、ウイルスのPCR検査の対象になるケースとならないケースがある。発症して医師が必要と判断した患者への検査も時間がかかり、十分できてないなか、濃厚接触者は当事者側が検査を求めても出来ないことが少なくない。

 東京都の50代女性は3月中旬、発熱や関節痛が起き、食べ物の味や洗髪時のシャンプーのにおいも感じなくなった。仕事で出向いた欧州から帰国して間もなく。「これは風邪でもインフルエンザでもない」と考え、帰国者・接触者相談センターや保健所に相談した。だが、取り合ってもらえなかった。

 自力で病院を探し、新型コロナの感染が判明したのは発症から1週間後だった。入院は11日間に及んだ。症状は幸い軽く、特段の治療は受けず、窓が開かない病室のベッドで横になって過ごした。スマートフォンやパソコンの通信状況も悪く、気がめいった。

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 検査を受けた当時、女性は同…

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