五輪延期 ビッグサイト借用期間延長で「イベント死ぬ」

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前田大輔 斉藤佑介
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ほぼできあがっている状態 別用途に使うのは難しい

 東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの来夏への延期に伴い、国際放送センター(IBC)となる大規模展示場「東京ビッグサイト」(東京都江東区)の東展示棟の借用期間が1年ほど延びる可能性が高いことが、複数の大会関係者への取材でわかった。すでに関連の工事が進み、別の場所に移すには時間と費用がかかるという。

 ビッグサイトは、東京都が大株主の「東京臨海ホールディングス」の子会社が運営。大会時に東展示棟(約6・7万平方メートル)はIBCとして、テレビ局などの発信拠点となり、各国の放送局の特設スタジオなどが設けられることになっていた。西展示棟(約2・9万平方メートル)はメディア関係者が入るメイン・プレス・センター(MPC)になる予定だった。

 大会組織委員会は2018年、IBCとMPCの仮設設備の整備工事で280億円以上の契約を結んだ。東展示棟は19年4月から閉鎖され、大型電源装置やスタジオなどの設置工事が始まった。大会関係者によると「今年6月の完成に向け、ほぼできあがっている状態」という。

 だが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大会の1年延期が決定。この関係者は「東棟を展示会などの用途に使うのは難しい」と話す。IBCを別の場所に移すには約1年の工期と、100億円規模の費用が必要といい、今年11月までだった借り上げ期間を延長する方向で検討を進めているという。

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 東展示棟の借用延長でかかる…

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